こだわりうどん紀行 UDON

うどん好きの主婦が綴る、家族の絵日記です。娘がひとりの3人家族。2013年8月からスウェーデンのマルメに住んでいます。Detta är min familjs dagbok på japanska och på svenska (från 2016). Min familj är min man, min dotter och jag. Vi började bo i Sverige i Augusti 2013.

スウェーデンのクリスマス 続き

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前回の続き。
グロッグとお菓子を食べながら、15時から始まるディズニーの番組を見るのが、クリスマスパーティーのキックオフなのだそう。
それも、とても古い番組で、短編がいくつも詰まっているものだった。スウェーデンではミッキーよりもドナルドが人気らしく、ドナルドが何度か登場するたびに盛り上がっていた。毎年同じ番組を大勢のスウェーデン人が鑑賞しているらしい。面白い。
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1時間番組が終わり、ゆっくりしていると突然玄関からドンドンドンと音が。
サンタクロースがやってきた!
サングラスに、袋は黒いビニール袋で少しおかしかったが、サンタクロースだ!
God Jul (スウェーデン語でメリークリスマス)と言ってツリーのところまでいき、子供達にプレゼントをくれ、一緒に写真を撮ってくれた。
娘は泣きはしなかったけど、完全に固まっていて、サンタさんが抱っこしてくれたけれど下を向いて顔見えず。
お酒を一杯飲んで出て行った。
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その後、少年2人がツリーの下のプレゼントに書いてある宛名を読んで、次々にプレゼントを配っていく。
プレゼントの量がとてつもなく多いので、読み上げるのも大変そうだったけど終始みんなニコニコ。
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配り終えると一斉にみんなプレゼントをオープン!
そこら中が、包装紙とリボンだらけ。そして、ありがと〜!と叫ぶ声が響く。
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プレゼントを片付けたら、ディナーの準備。
大きなお皿と小さなお皿を重ねて使うそう。
コップの中にナプキンが立ててあるのもかっこよかった。
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バイキング形式なので、自分で取りに行く。
まずは、小さいお皿に冷たい料理。
シル(ニシンの酢漬け)数種類、サーモン、ゆで卵のスウェディッシュキャビアのせ、クリスマスの特別なハム、チーズ、パン
基本は、魚から食べるようだけど、かたいことは特に言われなかった。
シルはスーパーで手軽に購入できるし、日常的に食べられる。初めは少し抵抗があったが癖になってやめられない、大好きな味。

それから、小さなお皿を片付けたら、大きなお皿に温かい料理。
ミートボール、ソーセージ、骨付き肉、ヤンソンさんの誘惑(じゃがいもとアンチョビの料理)
ヤンソンさんの誘惑は、スウェーデンで有名な料理らしいが、クリスマスの日とイースターでしか食べないらしい。
すごく美味しかったので、自分で作れるようになりたい。

食事の初めに、スコール!と言って乾杯するのだが、食事の途中に時折みんなで歌い出して歌い終わるとスコール!と叫び、snaps(スナップ)というアルコール度数40度もあるお酒を一気に飲み干す(とても小さなコップ)。
(私は一舐めずつしか飲めなかったけど)
これがいつやって来るのか分からず、「はじまるよ」と声をかけてくれてみんなの歌う様子を見るのがとても面白かった。
歌の種類はたくさんたくさんあるらしいので、一つくらい覚えたいものだ。


最後は、別のお皿でライスプディング。
ミルク粥とも言うのかな。
温めたライスプディングに、ミルクかストロベリーソースをかける。
最初は抵抗があったけれど、ストロベリーソースとの相性がとてもよく、本当にプリンみたい。お米と思わなければ美味しい!
隣にいた15歳の少年は、クリスマス料理の中でこれが一番好きと話してくれた。
でもこれはクリスマスにしか食べられないそう。
それから、このクリスマスプディングの中にはアーモンドが一粒だけ隠してあるらしく、それが当たった人は次の年に結婚できるとか、幸運があると言われてるそう。

なんだか、最初から最後まで興味深いことだらけで、おなかいっぱい。

スウェーデンのクリスマス、伝統が自然に受け継がれていて、優しく温かく心地よかった。